塗師中村宗哲 正保寺椀五客 共箱
朱塗りの源氏雲と金蒔絵で仕立てた有職菱文様が特徴の煮物椀五客。
漆の光沢を抑え、木地の木目を残すつくりが風情を持たせている。
縁起の吉祥紋も描かれており、お茶事や祝いの席で活躍することでしょう。
漆の光沢を抑え、木地の木目を残すつくりが風情を持たせている。
縁起の吉祥紋も描かれており、お茶事や祝いの席で活躍することでしょう。
十代中村宗哲(Nakamura Sotetsu)
1862 - 1926
八代宗哲の四女であり、九代夫人。尼宗哲と呼ばれる。
岸田湘煙の女塾に入塾、自由民権運動の影響を受けて成長。
結婚後は自宅で和裁塾を開いて家計を助ける。
夫の死、長男の廃業に伴い、表千家12代惺斎の命により家督預かりとなり、多数の道具を製作。
代表作に惺斎好・笹蒔絵硯箱・雛用柳桜茶具(合作)・雛用懐石家具・近江八景棗など。